広島の日本酒

日本酒について

A propos du saké

日本酒は、米と麹と水を主な原料として発酵・熟成させた日本特有の製法で醸造される酒です。
927年頃には、現在とほぼ変わらぬ製造方法で燗をして飲んでおり、江戸時代には徳利を湯煎で温めて飲用すること、冷蔵技術の進歩により冷やして飲用することも可能になり、幅広い飲み方が楽しまれるようになりました。百薬の長とも言われ、適量飲酒を心がけていれば、美容や健康にも良いと言われています。

広島県産の日本酒の特徴

Les caractéristiques du saké

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広島の酒は、芳醇な香りとうま味が調和しキレのよいのが特徴です。
広島県は中国山地、瀬戸内海および盆地に囲まれた温和な気候風土に恵まれ、甘口、辛口、淡麗、濃醇まで個性的な味わいの酒が揃っています。

広島の酒が全国で愛される理由

広島の酒の独自性を引き出すのに一役買っているのが“水”です。
日本酒の味は、麹(こうじ)菌による米デンプンの糖化と酵母によるアルコール発酵とのバランスにより形成されます。そのため、酒造りに使用される水は、発酵を促進させるカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水が適しているといわれています。

しかし、県内の地層は花崗岩層で、わき出る水は特にカルシウムやマグネシウム含量の少ない軟水です。
このため、広島では軟水醸造法という独自の手法で日本酒を造っています。
硬水だと酵母が活発に働くため、麹は若いものを使いますが、軟水ではそれができません。
麹をしっかり育てて、米の内部にまで充分に麹が行き渡るようにする手法が軟水醸造法です。
これにより米の糖化が進んで、次のステップの発酵が活発になります。
硬度の高い水による醸造に比べて、軟水醸造法は手間も時間もかかりますが、きめ細かい味わいの酒を造ることができ、後の吟醸酒造りにつながります。

広島の酒蔵

Les brasseries d’Hiroshima

広島の酒は県内各地で醸し出されていますが、中でも東広島市西条は、
灘、伏見と並び三大名醸地と評されています。

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